【Movie】「イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密」の感想
普通ではないこと
主人公は普通一般の人と違うものがたくさんあります。イギリス人なのに全くジョークが通じなかったり、天才的な数学者であったり、周りと打ち解けれない・共同作業ができないなど、普通ではないこと、違うことをあまりにも多く内包しすぎています。そんな周りとは違いすぎる人間に、そんな君だからこそ成し遂げられる偉業があるのだというメッセージがこの映画にはあります。
イギリス要素が詰まっている
この映画はふんだんにイギリスの要素がちりばめられています。ブラック・ジョークやフレンチの下ネタの他にも、ちょっとしたことでも何でもすぐに賭けるシーンや戦時中の子供たちが疎開するために列車に乗り込む駅のシーンなど、イギリス要素の見本市のようです。イギリス好きの人は観ていてニヤリとしてしまうのではないでしょうか。
生きづらいほど理解されない
この映画は、生きづらいほど周りの人間と違う人や、周りから理解されない人へのエールがテーマなのかと感じてしまいます。それほどまでに主人公の異質さが浮き彫りになっています。主人公が周りから理解されずに苦しむ姿を自身の経験と重ねられる人はいるはずです。自分は周りと違うと、分からないと言われたことがある人には彼の苦しみに共振し、自分の心までもが締め上げられます。
脚色賞のコメントに繋がる
この映画をエールと感じる背景には、脚本家のコメントがあります。私はアカデミー賞をテレビで見ていて、この映画の脚色賞を受賞した人のスピーチにとても感動しました。この映画を観て、あのスピーチはこの映画のテーマに繋がっていたのかと感じました。人それぞれに思考法があり、人それぞれの頭の働き方がある。私は人間だ。
ただ、映画内の「戦争終結を早めた」という表現方法はアメリカの原爆と同じで好きになれません。
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