【Movie】「しあわせの隠れ場所」の感想

グッド・アメリカンですね。

金持ちの白人のアメリカ人が、今日寝る場所もない黒人を自宅に連れて帰り家族として迎え入れる。差別をしないし、差別発言をする人には自分の意見をはっきり言う。自分が正しいと思うことを貫く金髪美人とそれを受け入れる仲の良い夫。彼らの支援と応援の下、フットボール選手として活躍する黒人。これが実話を基に作られた映画とのこと。


純粋に観れば感動する

この映画をただ単純に素直に観れば感動できるでしょう。哀れな黒人に服と寝る場所を与え、法的後見人になり、時には自分のしていることが正しいのかを自らに問い、それでも家族として接し過ごしていく。車を買い与え、学校の成績が足りないなら家庭教師を付ける。ただしこのことを斜に構えてしまうと、単なる美談と理想の押し売りに見えてしまいます。


そもそも差別とは

黒人への差別を許さないという主張をしてくる割に、この映画そのものが黒人の設定に対して差別になっていないのかという疑念が湧きました。知能が低く大柄でおっとりとした黒人が一人と、貧民街で薬漬けで仲間とつるんだり他人を侮辱してばかりの黒人たち。娼婦のような恰好をして子供の数や父親もちゃんと把握できていない黒人の母親。それに対して知識も教養もあり家族仲も良好で偏見や差別を持たない金持ちの白人。この設定の時点で馬鹿にしてないか?と思う人が出てくるかもしれません。実話が基なので設定は変えられないのでしょうが。


理想的な実話とアメリカン

フットボールチームの練習にしゃしゃり出て、頭の悪い黒人に指示を出して成功させる。自分の意見と理想と正義を貫き通し、相手を見返す。自分が女で相手が男や貧民街の黒人であろうと物怖じしないで言い負かす。お金持ちでスタイルが良い金髪美人は、反抗期も無い子供二人に恵まれて、今なお夫とも仲睦まじく、仕事もバリバリこなして、差別発言をするセレブ仲間を批判する。これが実話を基に作られたというのですから、すごいですね。こんな事が全てのアメリカ人にできたら今頃黒人への差別なんてなかったでしょうね。フットボールに黒人、大学にチアリーダーと、あらゆるアメリカンを詰め込んだような映画です。

MEMO

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