【ネタバレ有】「ミッション・インポッシブル/ローグ・ネイション」の感想」
イルサの目
バイクでチェイスするシーンは観ていて「woo!」と声が出てしまいます。チェイス自体も面白いし、イルサがイーサンの前に現れるのもいいですね。カーブのところで突然イーサンのバイクの前に出てきて道の真ん中に立った時のイルサの目がいい。鋭い視線でこちらを見ているけれど、そこにはイーサンの性格を見抜いた「イーサンは絶対に私を轢かない」という女の自信があっていいですね。
わざと騙されて
イルサやイーサン、それにレーンはお互いがお互いを騙して利用し、さらにわざと騙されていくという関係です。それにイルサが良い女だからなおさら、わざと美人に騙されてあげるというのも面白かったです。ベンジーが捕まってイーサンが自らレーンの術中に飛び込んでいくのも、その後の展開に期待が膨らみました。
友人と組織と命
国のために任務をこなすスパイたちの命もまた一人の人間の命なのだということをイーサンは感じているようですね。それに対してイルサの組織はそう思っていなくて、任務から解放されて国に帰りたいというイルサの願いが一蹴された時の表情を見ると同情してしまいます。IMFのメンバーは違うから、自分たちで動くしイーサンはベンジーのために自分の命を懸けることができるんでしょうね。
ストーリーの深みはちょっと
割と面白く感じれたのですが、ストーリーとしてはちょっと深みが足りなくも感じました。アクション映画としては及第点なのかもしれません。ただ、口座番号を知ってるんだからイルサに少しぐらい分けてあげれば、彼女も任務から解放されてどこかで普通の人間として暮らすなんてこともできたのにな、と思ってしまいました。でもIMFが最後にレーンを生け捕りにするのは良かったです。ここまで少数(スパイや仲間)の命や組織の命令などについて色々言ってきたのに最後にレーンを殺しちゃったら皮肉になっていまいますからね。生け捕りの方法も面白かったです。
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